【合格体験記】Mさん(当時看護専門3)

名桜大学人間健康学部看護学科 3年次編入試験合格

私は、編入学試験の約2か月前に入塾し、小論文の対策を始めました。同じ看護学校から名桜大に編入学した先輩の勧めで、私はこの塾を知りました。試験まで残り期間が少ない中、看護学校の卒業論文や実習も並行して取り組んでいたため、内心とても焦っていました。また、看護学校の入学試験で小論文対策をしたことがあったものの、小論文を書くことに自信はありませんでした。

 週1コマの授業に向けて、私は主に名桜大学の過去問題に取り組み、宿題として1、2本の小論文を仕上げていました。そして授業では、書いてきた小論文を先生に添削していただいている間に、1コマの時間内に1本の小論文を書きました。入塾当初、私が書く文章は全体的にふわっととしていて、読み手に自分の主張がうまく伝わらないことが多かったです。自分自身でも、本当に言いたいことが文章に表現できていないと感じていて、書けば書くほど自分に自信が持てなくなっていました。問題文の本質を捉えている小論文が書けるのも、3本に1本の確立でした。でも先生は、いつも私にとってプラスになるような言葉をかけて下さって、私は前向きにコツコツ取り組むことができたのだと思います。仕上げた小論文は、先生が目を通した後、まず全体的に自分が何を言いたかったのかを聞いてくれて、解釈しづらかった表現をどう修正したらよいか、具体的に教えてくれました。とにかく自分に欠けていたのは、自分の考えが読み手に伝わるよう明確に表現することだったので、この指導方法が自分にすごく合っていたのだと思っています。過去問題を一通り終えてからは、先生が用意した問題や、以前書いたものと同じ問題を違う方向性で書くことで、自分の思考の幅を広げていきました。また授業以外の時間では、先生が勧めてくださった参考書を使って、要約や漢字の勉強をしました。先生は小論文だけでなく、願書や面接練習にも対応してくださり、編入学試験のすべてを支えていただいたと感じています。実習期間の寝不足で全く文章を書き進められなかった時には、私の体調を気遣って早めに授業を切り上げてくれたのを今でも覚えています。授業時間を延長して指導してもらうこともあり、いつも私のペースに合わせて関わってくださいました。短い期間でしたが、忙しい日々でも塾に通うことが楽しく、そして無事に合格することができたのは先生の力が本当に大きかったと感じています。実習と試験対策を両立できるか、試験までに小論文の完成度を上げられるか不安や焦りもありましたが、合格することができて本当に嬉しかったです。

編入学してから、大学生活に慣れるのには少し時間がかかりました。特に、新型コロナウイルスの影響で講義の大部分がオンラインで行われたことで、教員や他の学生と関わる機会も少なく、不安でした。また、予想していたよりも認定されている科目以外で履修しなければならない科目が多くあり、前期は本当に忙しかったです。しかし編入生の5人は、学校生活のほとんどを共に過ごすので、お互いに支え合い充実した学校生活を送ることができました。この塾で一緒に編入学試験の対策をした2人とも、大学で仲を深めることができて嬉しかったです。また保健師になるために必要な専門科目を履修することで、保健師活動の知識や技術を学ぶことができ、自分の将来像もだんだんと明確になってきました。大学に編入して半年が経ち、自分が学びたかったより専門的な学習に心をワクワクさせています。

【講師よりコメント】

Mさんは看護専門学校を首席で卒業したつわものです。

本人が体験記で分析している通り、最初の頃の文章はふわっとしていて、何を伝えたいかがわからないけどなにかすごいことを言っているかもしれない!というような文章でした。よくよく聞いてみると、頭の中には既に世界観があり、それを問題文に沿って切り取り表現するスキルがまだ備わってないという感じだったので、どう考えるかというよりもどう表現するかという点を中心に指導しました。最終的にはYさんと同様に私の評価できるレベルを超える答案を書けるまでになりました。

今では大学の授業でもものすごく良い発言を連発して、Yさんにイジられているようです。

Mさんへ 旅行気分で入試に行ったという話は笑いました。さすが体育会系。その余裕で、将来は沖縄の保健行政を引っ張っていけるはずです。Mさんの熱い予防の話を聞いて初めて自分の病気予防について考えられるようになったので、きっと他の多くの人たちの心も動かせると思います。活躍が見られるのが待ち遠しいです。(屋良)

【合格体験記】Yさん(当時看護専門3)

名桜大学人間健康学部看護学科 3年次編入試験合格

私は、看護専門学校に通いながら、興味のあった保健師の資格を取ることができる看護大学の編入を考えていました。学校の先生に相談するものの、具体的な行動に移すことなく3年生になっていました。そんな時に、看護学校の先輩のつながりで私が志望する大学に合格した方とつながることができました。そこで、Li-Shuを知り、試験の2か月前から塾に通い始めました。

試験内容は、漢字や要約が含まれる小論文でした。塾は週に1回でしたが、当時は実習と就職活動が並行して進んでいたので、忙しい日々を送っていました。塾では、週に1回の授業日に書けた分の小論文を出し、アドバイスや添削を受けました。しかし、実習は毎日記録物があり、実習の記録物で平日は深夜になってしまうので、土日に一気に書いていました。本当は、コツコツ書いた方がいいのかもしれませんが、自分のスケジュールを考えた結果、このような方法になりました。自分は、要約が苦手だったので、先生のおすすめの参考書や過去問でひたすら練習しました。また、小論文もうまく書けず、はじめは、もっと早く入塾すべきだったのではないかと後悔しました。しかし、先生の指導と自己肯定感の上がる声掛けで、自分なりの小論文を書くことができるようになりました。1週間に書いた小論文の量としては、1~3本書いていました。小論文を書く際に必要なこととして、看護学校時代に感じたことや学んだこと、体験したエピソードだと思いました。また、出題されるテーマが看護の領域に関係してくるので、看護の教科書を広げて知識を確認し、書くこともありました。なので、文章が苦手な方でも看護が好きな方なら徐々に小論文を書くことが好きになるかもしれません。また、これは余談ですが、私は、終末期看護がテーマの小論文を書くのが苦手で、本番に終末期看護が出題されないことを祈っていました。しかし、私の受験した年の小論文テーマは終末期看護で、試験が始まった瞬間「終わった…。」とも思いました。しかし、これまで塾で教えてもらったことを思い出しながら、小論文を書いた覚えがあります。

 現在は、志望した大学に入学し、気の合う友人もでき、楽しいです。もちろん、課題もあり、忙しいです。しかし、課題の内容としてはレポートが多いので、小論文を書いた経験が生きているなと今感じています。編入試験は周りの人と比べてやることが多くなり、弱気になることも多いと思いますが、なにごとも無駄なことはなく、全てつながってくるので、いま目の前のやるべきことを一生懸命、丁寧にやれば結果につながってくるのではないかと私は感じています。

最後に、Li-Shuの先生方、2か月という短い間ですが、遅くまで指導するなど、親身になって対応してくださり、ありがとうございました。また、公務員試験でもお世話になる可能性があるので、その際はよろしくお願いしますね。

【講師よりコメント】

大学が夏休みに入ったとのことで、去年名桜大の編入試験に合格した3名が前にお願いしていた合格体験記を持って遊びに来てくれました。講師冥利に尽きます。変わっても(髪の色が明るくなったとか)変わらない3名でした。

看護学生は文章を書くのが速いのですが、その中でもダントツに速かったYさん。授業の90分で2本書くのは当たり前、宿題の小論文をいつも大量に持ってきて読むのが大変でした。。。そしてよくしゃべりました。

最初の頃は課題文の読みが甘く、ゆえにエピソードがずれて書き直させることが何度もありました。しかし、すぐに本質を探りこれに応えて書くことができるようになり、1か月半程度では合格レベルの答案が書けるようになっていたと思います。私が評価できるレベルを超える答案を書くこともありました。たまに文章を飾る癖がありましたが、この合格体験記はお利口さんな文章で安心しました。

Yさんへ 相変わらずのマシンガントークで久しぶりに癒されました。誰に対しても、何に対しても熱心(crazy)に対応するスーパーウーマン。とにかく唯一無二の存在で、この先、その先の行く末がかなり気になるので、これからも様子を伺うのでよろしくです。首里にいるときは遊びにきてください!(屋良)

【合格体験記】 Nさん(高3)

立教大学社会学部 自由選抜入試合格

私の入試は、一次の書類審査では調査書と社会学に関するレポートの提出、二次がそのレポートの口頭発表と質疑応答と小論文でした。

一次審査のレポートのテーマは、塾の先生と相談して決めました。一次審査は無事通過することができました。

二次審査は私の学校は推薦試験に強かったので、口頭発表の対策は学校でやって、小論文の試験は塾で対策しました。学校では主に担当の先生の前で発表して改善点を指摘してもらい、あとはひたすらいろんな先生に自分のレポートに対する質問をしてもらいました。また、小論文に関しては、立教の小論文の問題の出し方は少し変わっていて、与えられたテーマに関することを書くだけじゃなくて、5〜7個くらいの指定されたワードを全て使って書かないといけないという難しいものだったので、私は小論が一番心配でした。

塾での小論対策は、先生が用意してくれた問題をひたすら解いて小論の書き方を覚えました。また、先生が貸してくれた社会学の本も読みました。この本で得た知識は小論を書くときにすごく役立ちました。

また、私が家で自分で取り組んだことは、小論文でどんなテーマが出てもいいように、また、質疑応答でどんなことが聞かれてもいいように家でニュースをたくさんみて、社会情勢を広く知ることと、知らない単語が出たらすぐ調べること、またニュースを見ながら自分の考えをある程度持っておくことを意識しました。

本番の試験では面接で予想とは違う質問もされて正直焦りましたが、先生から借りた本と普段見ていたニュースの知識のおかげでなんとか答えられることができ、小論もスムーズに書くことができて、無事合格することができました。

わたしは最初、東京の文系の大学ということしか決めていなくて、大学も学部も何も決まってない状態で入塾して、そこから、先生が進路選びに関してアドバイスをくださり、それが自分の進路選択に大きく役立ちました。第一志望合格まで導いてくれた先生に感謝してます。ありがとうございました。

【講師よりコメント】

もともとは数学と英語を克服するために入塾されましたが、受験に関しては高い能力を持っていた現代文読解を生かせる難関私大の一般入試を勧めていました。本人が立教大学の自由選抜入試の話をもってきたのは8月ごろだったと思います。小論文は書いたことがないと言っていましたが、試しに書かせてみるととても面白い文章を書いてくれました。小論文は大丈夫だとそのときに確信しました。立教大学社会学部の自由選抜入試は自由研究があることが大きな特色です。本人にどういう研究をするつもりか聞いてみると、これもとても面白い答えが返ってきました。調査方法に行き詰まり、提出直前で内容を一変して徹夜で書き上げることができたのも本人の能力と個性ゆえでした。

Nさんへ 結局はほとんど自分の力で将来を切り開きましたね!才能ある子をみることができたのはラッキーでした。自分の能力と個性を信じてそれが自然と伸びるような環境に身を置いてください。努力型とは言えないから苦行は合わないはずなのでね!(屋良)

最低限の小論文2

前回は最低限の小論文の要件として2点挙げました。今回は内容を深めるためにもう1点追加します。

最低限の小論文
①三段落構成(序論・本論・結論)
②意見(主張)に理由をつける
③異なる意見を考慮する

簡単な「型」にすると以下のようになります。

【序論】
~は~だろうか。(問題提起 )
【本論】
わたしは~だと考える。なぜなら~だからだ。(自分の意見と理由)
一方で~という考えもある。しかし~なので適当でない。(異なる意見と反対理由)
【結論】
【結論】したがって、~である。(まとめ)

反対意見を考慮すると、視野の広さやバランス感覚をアピールでき、説得力が増します。

本論では先に異なる意見から入ることもできます。

【本論’】
確かに~と考えることもできる。しかし~なので適当でない。(異なる意見と反対理由)
わたしは~だと考える。なぜなら~だからだ。(自分の意見と理由)

小論文コース

最低限の小論文

小論文の書き方が全くわからないという相談が多いのですが、次の二つのことを満たせば最低限小論文になります。

①三段落構成(序論・本論・結論)

②意見(主張)に理由をつける

①は形式的条件、②は実質的条件です。①は満たしているが②を満たしていない方が多いので注意が必要です。意識して数題書いてみるとコツをつかめます。コツをつかんだら内容を深めていってください。ただし、自身で内容を深める作業につき、レポート慣れしている大学生以上は上手くできることも多いのですが、高校生以下だと書く機会や社会経験自体が少ないためか難しいようです。

作文にも使えますので、どう書けばいいか分からない場合は型にはめて書く練習をしてみましょう。

田村のやさしく語る小論文

小論文対策の問い合わせが増えているので、リシュのおすすめ教材を紹介させていただきます。

田村小論文
田村小論文

「田村のやさしく語る小論文」

小論文とはどのようなものなのかについて、講義調で基礎から丁寧に解説されています。作文と小論文の違い、小論文に必要な独自性と高度性とはなにか、文体・段落・表現の方法、小論文の訓練方法など、小論文をきちんと勉強したことがない方にぜひ一読してほしい内容になっております。

リシュでは、小論文の講義に入る前に読んでもらっている教材です。やさしい文体で、130ページほどの分量なので1日で読み終えることができます。大学受験の参考書になりますが、看護受験、公務員試験の小論文対策としても有効です。