【公務員試験】経済科目について

◇法律科目と並ぶ重要科目

経済科目はミクロ経済学、マクロ経済学、財政学を指し、地方上級で40問中12問、国家一般職で40問中15問(選択制)、市役所試験で40問中14問程度と、専門科目では法律科目に次ぐウェートを占める重要な科目です。

◇難易度と勉強方法

学部初級程度の内容がほとんどですが、これを学問として理解するにはややこしい証明や高度な数学が必要な場面があるので、公務員試験を解くための勉強だと割り切れることが合格への近道です(学問として勉強するのは楽しいですがかなりの時間を要します)。いきなり過去問を解くという勉強方法もあるようですが、初学者の方は公務員試験向けの導入本を最初に読むことをお勧めします。
数学的な考え方を必要とするため苦手とする方も多いですが、パターン化されている頻出問題を押さえれば苦手な方でも6割程度は得点できます。近年の地方上級などでは理論問題が中心に出題されるため、計算問題を中心にした勉強では対応できないことがあります。試験によって出題傾向が異なるため、第1志望に合格したい方は志望先の出題傾向に合わせた勉強をしたほうがよいでしょう。

◇ミクロマクロより財政学

公務員試験で経済学といえばミクロマクロですが、実際に官庁に入ってから必要な知識は財政学の内容です。問題数においても教養試験を合わせるとミクロマクロに匹敵することがありますし、難易度的にもミクロマクロより易しく範囲も狭いので、得点すべき優先度からいうと財政学が最も重要です。