学校推薦型・総合型選抜で評価されるには

大学、学部によって基準は違いますが、以下に関しては学校推薦型・総合型選抜において、おおよそ評価されるものだと思われます。

1 自分の頭で考えられる

2 物事への関心が高い

3 表現力の高さ

4 行動力

正直に言いまして、どれも一朝一夕に身につくものではありません。もともとの性向であったり、普段からの姿勢で身についているものです。勉強ができるからといってこれらを持ち合わせているわけではなく、逆に勉強はできなくてもすごいことを成し遂げていたり、面白い考えを持っていたり、高い表現力を見せたりしてくれることがあります。

先に一朝一夕には身につくものではないと言いましたが、受験に限っていうと、小論文、面接対策で深く考え、的確に表現するよう努めることで、これらを全く持ち合わせてない方でも土台は作ることができます。個人差はありますが、土台の大きさは準備期間に比例するように感じます。

リシュでの対策は特に1を重視しております。自分で考えられるようになるからこそ的確に表現できるようになり、また物事を深く考えられるからこそ様々なことに関心が向くようになると考えています。

【公務員試験】経済科目について

◇法律科目と並ぶ重要科目

経済科目はミクロ経済学、マクロ経済学、財政学を指し、地方上級で40問中12問、国家一般職で40問中15問(選択制)、市役所試験で40問中14問程度と、専門科目では法律科目に次ぐウェートを占める重要な科目です。

◇難易度と勉強方法

学部初級程度の内容がほとんどですが、これを学問として理解するにはややこしい証明や高度な数学が必要な場面があるので、公務員試験を解くための勉強だと割り切れることが合格への近道です(学問として勉強するのは楽しいですがかなりの時間を要します)。いきなり過去問を解くという勉強方法もあるようですが、初学者の方は公務員試験向けの導入本を最初に読むことをお勧めします。
数学的な考え方を必要とするため苦手とする方も多いですが、パターン化されている頻出問題を押さえれば苦手な方でも6割程度は得点できます。近年の地方上級などでは理論問題が中心に出題されるため、計算問題を中心にした勉強では対応できないことがあります。試験によって出題傾向が異なるため、第1志望に合格したい方は志望先の出題傾向に合わせた勉強をしたほうがよいでしょう。

◇ミクロマクロより財政学

公務員試験で経済学といえばミクロマクロですが、実際に官庁に入ってから必要な知識は財政学の内容です。問題数においても教養試験を合わせるとミクロマクロに匹敵することがありますし、難易度的にもミクロマクロより易しく範囲も狭いので、得点すべき優先度からいうと財政学が最も重要です。

【公務員試験】判断推理について

数的推理については⇒前記事へ

◇判断推理とは

数的処理の中でも数的推理ほど苦手意識を持たれていないのが判断推理です。実際、判断推理は数的推理のように算数・数学の基礎を理解していなければ解けないようなものではなく、パズルのような感覚で解けたりします。学校の教科では習わない公務員試験独特の科目です。

◇判断推理の勉強方法(上級・大卒程度)

数的推理が苦手でも判断推理は苦手ではないという方は結構おられます。そういう方にはまず判断推理を合格レベルまで上げることをおすすめしています。数的推理も勉強しなければならないと手を付けて、どちらも中途半端に仕上げて全く点数に繋がらないことは避けなければいけない勉強例の一つです。一次合格基準が6~7割程度の試験であれば判断推理と社会科学、人文科学、文章理解の正答率を上げることで十分合格可能ですので、数的推理を捨てて判断推理の正答率を上げるという戦略にも十分検討の余地があります。

数的推理を安定して得点できる方は、典型問題と直近数年分の過去問の解法を押さえるぐらいで良いでしょう。

初中級・高卒程度の受験生は、いうまでもなく落とせないところですのでできるだけ早く解くことを意識して勉強しましょう。

◇難問に関して

判断推理は必ずと言っていいほど難問が出ます。時間制限のある本番では時間のかかる難問は捨てなければいけません。したがって、受験勉強でも難問を解けるようになる必要はありません。ですが、合格レベルに到達していなければ解くべき問題と難問を区別することはできないというところが受験生としては悩みどころでしょう。

リシュでは個人の特性に合わせて戦略を練って、合格まで最も効率よく勉強できるようアドバイスしながら学習を進めます。独学に限界を感じたり、勉強方法に不安な方はぜひご相談ください。

【公務員試験】法律科目について

◇法律科目は最重要

公務員上級試験における法律科目は合格するための最重要科目です。専門試験において、地方上級、市役所試験なら憲法行政法民法刑法労働法で40問中17問、国家一般職なら憲法行政法民法で40問中20問と専門試験の4~5割を占めます。さらには教養試験でも1~2問出題されます。問題の難易度は中程度で安定しており、きちんとした勉強をしていれば安定して得点できるようになります。個人の特性にもよりますが、一般的には法律科目で高得点を狙い、経済科目、行政科目はキープ程度の得点を狙うのが最も効率的で確実性の高い戦略です。

◇法律科目の勉強方法

公務員試験では各法の最も重要な条文と判例の知識と理解が問われます。同じ素材(条文・判例)が表現を変えて何度も繰り返し出題されます。
素材自体は限られているので、その限られた素材をしっかり理解することが重要です。多くの受験生は過去問を解いたら解答解説を読むという作業で終わってしまいますが、リシュではその際に六法と判例集を参照するようにしています。素材自体をきちんと読み込んで理解することができればどのように表現を変えられていても、どのような角度から問われても正解することができると考えているからです。
六法も判例集も初めは引くのも面倒くさく、読むとなると拒否反応が出る方もいると思いますが、少し慣れてしまえばこれらなしで法律を勉強することの非効率と無意味さを理解するでしょう。

◇仕事でもっとも役立つ

法律科目の勉強は実務に出て唯一直接仕事に役立ちます。実務では日々法的判断を求められ、ときには難しい問題にも出会います。将来の仕事のために、という意識をもって法律を勉強すると集中力も吸収力も変わってくるかもしれません。

【公務員試験】数的推理について

◇数的処理の中の数的推理

公務員試験の教養試験で最も多く出題され最も厄介とされているのが数的処理です。上級試験では市町村(スタンダード)40問中14問、地方上級50問中16問、市役所(ロジカル)になると40問中18問、国家一般職40問中16問と満点の4割以上を占めます。

数的処理は数的推理と判断推理で構成されますが、多くの受験生が苦手としているのは数的推理のほうです。

◇数的推理とは

数的推理は主に比・割合、方程式、整数の性質、確率から成ります。比、割合は小学校の算数、方程式は中学数学、整数の性質、確率は高校数学で習いますが、公務員試験で問われるのはその基礎的知識を利用して柔軟に考えられる能力があるかどうかです。知っておかなければならない基礎的知識はかなり初歩的なものですが、しっかり理解していなければ解くことができません。

特に重要なのが比・割合です。ここでつまずいて算数・数学に苦手意識をもつようになった方はとても多いと思います。しかし、一旦理解して感覚として身につければ、さまざまなことを考える際の便利な道具になります。

数学の得意な方や理系出身の方は数的処理の中でも数的推理が楽という方が多いです。判断推理は処理に時間がかかるのに対し、数的処理は短くて済むからです。

◇数的推理の対策(初中級・高卒程度)

初中級・高卒程度試験は一次突破ラインが極めて高く、数的推理を捨てることはできません。しかし、上級・大卒程度試験に比べると問題の難易度が低いので、先述のとおり基本を理解してある程度の演習を積めば安定的な得点源となります。逆に言えば、基本の理解なくして合格は望めないでしょう。

◇数的推理の対策(上級・大卒程度)

上級・大卒程度試験は問題自体の難易度は初中級レベルの易しいものから試験ではとうてい解くことができないだろうものまで入り混じっています。一般的には市役所、地方上級、国家一般の順で難易度が上がります。

対策としては得点すべきレベルの問題を中心に演習し、本番で解けないような難問は捨てるという意識で数的処理のみに時間をかけ過ぎないことが重要です。難問にかける時間は人文・社会科学や専門科目にあてるほうが合格という見地からは効率がよいです。

◇リシュの対策

数的推理が苦手な方は比・割合、方程式を理解することから始めます。実際にリシュに通われるほとんどの方は数的推理を克服する目的で通塾されています。みなさん公務員試験を目指すだけあり熱心に取り組むので、初中級レベルはすぐに解けるようになります。
上級レベルは苦手な人にとってはやはりハードルが高いようで、本番で出題されたら解くべき問題を中心に取り組むようにして、数的推理の5~6割の得点を目標にしています。

苦手でない方には過去問をどんどん解いてもらっています。それでもやはり捨てるべき問題はあるので、そこにこだわらないよう注意しながら進めています。

【公務員試験】年明けからの勉強方法

6月の公務員試験を目指している方はここからが勝負だという時期になりました。この時期までにメイン科目を一応通している方は、メイン科目のレベルを上げていくことに加え、サブ科目の暗記を少しずつしていかなければなりません。これから勉強を始めるという方は、かなり厳しい戦いになります。が、絶対に無理というわけでもありません。近年の公務員試験は受験者数の減少により、かなり低い点数でも一次試験を通る場合があります。

どちらにしても、ここからは一定の勉強量を確保し、6月にピークを迎えるような勉強方法をとっていかなければなりません。まだ焦る必要はないのでメイン科目の苦手分野にもじっくり取り組むような、理解ありきの勉強を続けてください。苦手科目・分野を暗記で押し切るという方法はとるとしても試験2週間~1か月前からするべきです(さっぱり捨てるというのも戦略によっては有りです。)

先述したとおり、公務員試験の一次試験合格はかなり易化傾向にあります。少しでも興味があるのであれば挑戦する価値はあると思います。試験内容や仕事の種類について知りたいという方はぜひ気軽にご相談ください。

一億人の英文法

英文法が苦手という方におすすめの英文法書を紹介させていただきます。

学校で習う英文法が苦手な方や違和感を感じる方で、英文法の習得を必要とされる方はぜひこの書をとって読んでみてください。これまで感じることのできなかった英語の「感覚」を体感できると思います。逆に、学校で習う英文法を素直に習得してきた方も新たな発見を通してより英語の学習を楽しめるようになるはずです。

親世代にもぜひ読んでみてほしい書です。きっと驚かれる方多数だと思います。

最低限の小論文2

前回は最低限の小論文の要件として2点挙げました。今回は内容を深めるためにもう1点追加します。

最低限の小論文
①三段落構成(序論・本論・結論)
②意見(主張)に理由をつける
③異なる意見を考慮する

簡単な「型」にすると以下のようになります。

【序論】
~は~だろうか。(問題提起 )
【本論】
わたしは~だと考える。なぜなら~だからだ。(自分の意見と理由)
一方で~という考えもある。しかし~なので適当でない。(異なる意見と反対理由)
【結論】
【結論】したがって、~である。(まとめ)

反対意見を考慮すると、視野の広さやバランス感覚をアピールでき、説得力が増します。

本論では先に異なる意見から入ることもできます。

【本論’】
確かに~と考えることもできる。しかし~なので適当でない。(異なる意見と反対理由)
わたしは~だと考える。なぜなら~だからだ。(自分の意見と理由)

小論文コース

最低限の小論文

小論文の書き方が全くわからないという相談が多いのですが、次の二つのことを満たせば最低限小論文になります。

①三段落構成(序論・本論・結論)

②意見(主張)に理由をつける

①は形式的条件、②は実質的条件です。①は満たしているが②を満たしていない方が多いので注意が必要です。意識して数題書いてみるとコツをつかめます。コツをつかんだら内容を深めていってください。ただし、自身で内容を深める作業につき、レポート慣れしている大学生以上は上手くできることも多いのですが、高校生以下だと書く機会や社会経験自体が少ないためか難しいようです。

作文にも使えますので、どう書けばいいか分からない場合は型にはめて書く練習をしてみましょう。

受験直前の勉強方法

多くの公務員試験が実施される6月に入りました。この時期に多いのがどう勉強したらよいかという相談です。

5月までにやるべきことを終えて試験日にピークを合わせる調整をするのが理想です。しかし、やるべきことを終えて試験に臨めるのは合格者の半数もいないのではないかと思います。勉強が中途半端な場合、それぞれの状況に応じてやるべきことは異なりますが、もしやるべきことがわからないとか迷っている状況であれば、とにかく受験先の過去問をやりこむことを薦めています。個人で行う対策方法としてはベストです。

試験まで残り少ない期間ですが、とても重要な時間です。上手く有効に使って合格できるよう最後まで頑張ってください。

リシュでは今年も二次試験対策を行います。小論文、面接対策が必要な方はメール・電話にて気軽にお問い合わせください。