【合格体験記】Mさん(社会人)

沖縄県庁(上級行政)最終合格

 これまで私は県庁と市役所の採用試験をそれぞれ数回受験してきましたが、一次試験合格に10~20点足りずに不合格といった状況が続いていました。大学の学内講座や大手予備校を利用したこともありましたが、私は映像学習にも大人数講義形式の学習法にも馴染めず、どちらも長続きしませんでした。昨年度の受験では独学で自分なりに頑張ってみたのですが、得点は県庁・市役所どちらも合格点には十数点及ばない結果に終わってしまいました。

 私のアキレス腱は専門科目にありました。大学の受験勉強などで多少なりとも知識のベースがある教養科目はともかく、これまで関わることの少なかった法律や経済学の知識が問われる専門科目はどう勉強してよいかわからず、ノウハウとモチベーションの両面で行き詰っている状況でした。そんな状態の私がリシュに通い始めたのは3月のことです。過去問を解いて今の実力を見ていただいたうえで、専門科目の憲法・民法、ミクロ・マクロ経済学を重点的に指導していただくことになり、まずは憲法とミクロ経済学の易しい参考書を一冊終わらせることを目標に取り組み始めました。

 どちらの科目もほとんど一からのスタートでしたが、先生は毎回わかりやすく教えてくださいました。私は参考書や問題文中に仕組みが理解できなかった部分や疑問に思ったことがあると(たとえ試験に直接関係のない事柄であっても)どうしても気になってしまうタイプなのですが、先生はそのような質問に対しても法学なら根拠となる条文や判例を引いて、経済学なら実際に該当する財や消費者心理を例にとって一つ一つ説明してくださいました。実際の事例とリンクして考える経験ができたことで、試験問題で理解を問われる原理原則をスムーズに飲み込むことができたのだと思います。苦手だった法学と経済学でも得点できるようになり、初めて一次試験を突破することができました。

 沖縄県庁上級行政二次試験の試験科目には小論文と集団討論、個人面接があります。私は文章を書くのが苦手だったので、小論文に関しては知識面より文の構成や展開に重点を置いた小論文対策を行いました。集団討論・面接対策は自分の強みやアピールポイントを生かせるようなアドバイスを頂けたように感じました。本番では緊張こそしましたが自然体でよどみなく答えることができ、思っていた以上の得点で合格することができました。

 入塾したのが試験4か月前という遅いタイミングだったため今年度中に合格するのは難しいと考えていたのですが、先生のご指導のおかげで無事に合格することができました。私の場合、試験対策というより「その学問分野について教えてもらっている」という、塾よりも大学のゼミに似た感覚がありました。教室に通うたびにこれまで距離を感じていた法律学や経済学と自分とのつながりを意識するようになり、それが学習モチベーションの向上や応用力の向上につながったのだと思います。

 思い返すと、私は非常に手のかかる生徒だったかと思います。そんな私を合格まで導いてくださり、勉強の楽しさまで教えてくださった先生には感謝の思いでいっぱいです。大手予備校でも独学でも伸びなかった私はきっとリシュだから合格できたのだと思っています。本当にありがとうとざいました。

【講師よりコメント】

 先日、3年前に卒業した生徒がサプライズで遊びに来てくれました。しかも、渡すのを忘れていたという2パターンの合格体験記を持ってきてくれたので両方ともありがたく頂戴して、よりMさんっぽい方を掲載させて頂きました。相変わらず面白いしゃべりに、一緒にコーヒーを飲みながらゆくってばっかいたことばかりが思い出されたのが、帰った後に体験記を読むとじわじわと当時を思い出すことができました。

 体験記にある通り、Mさんはよく面白い質問をしてくれました。それに十分に答えられたかどうかは覚えていませんが、試験対策というより学問として一緒に楽しめたのはよく覚えています。学生時代は専攻分野に本格的に取り組んでいたようなので学問としてアプローチする方法が効果的だったのですね。ちなみに私も自身の大学受験を経てからは試験対策より学問するほうが性に合うようになりました(試験対策は辛い…のでリシュでは科目が面白くなるよう工夫する努力をしています)。ただ、独学の方は学問として深入りすることには注意が必要です(時間がいくらあっても足りないのである程度の理解で切り上げるべし)。文章が苦手と書いてますが、体験記を読めばわかるように文章はかなり上手く受験者の中でも最上位だったと思われます。知識も豊富で、特に専攻分野については私もいろいろ教えてもらっていました。しかし、この体験記はやり過ぎ(リシュを上げ過ぎ)です!

Mさんへ まさか3年越しの合格体験記を手にするとは思いもしませんでした。本当にありがとう。卒業後一度メールしたときに、忙しい中メールを返してくれたこともありがとう。もっと大人になってるかなぁと思っていたけど変わらず(いい意味で!笑)、仕事にも周りにも恵まれて順調なようで安心しました。またY君とでも一人でも遊びに来て!(屋良)