【合格体験記】 Tさん(大学4)

沖縄県庁(上級行政)最終合格

  • 国家一般職(大卒程度) 一次合格
  • 九州地区国立大学法人(事務) 一次合格

私は試験の約一年前の7月くらいから地方上級試験に向けた勉強を開始しました。大学の公務員試験対策講座もありましたが、授業形式の勉強は苦手だし、自分のペースで勉強したいと思い個別塾に入塾することを決めました。7月くらいに初めて塾に行き、公務員試験の科目や合格ラインについて説明を聞いたときは、勉強したことのない科目の多さに正直怖じ気づきました。先生にも「現役で合格するのは厳しいんじゃない」と言われたのを今でも覚えています。でも、絶対に現役で合格したいと思っていたので、始めの数ヶ月は学校の課題やアルバイトと並行して、数的判断、経済学、憲法など配点の高い教科から順に勉強していきました。私は夏休みに約一ヶ月間旅行に行く予定を立てていたので、その分スピードを意識して勉強していました。年明けくらいには、法律や経済学、数的判断などの主要科目の勉強をある程度終わらせるつもりでしたが、各科目の内容が想像より重く、計画よりも大幅に時間がかかってしまい、残りの科目の勉強を試験直前で詰め込むようなかたちになってしまいました。試験1ヶ月前は、10時間くらい勉強する日もありました。

 公務員試験の勉強は、初めて勉強する科目が多く、最初は勉強の仕方や各科目の内容の難しさ、さらに先の見えない恐怖で不安がたくさんありました。初めて勉強する科目は、参考書を何回読んでも理解できないことも多くあり、勉強を投げ出して、遊びにいくこともありました。しかし始めはわからなくても、問題を解いたり、全体を学習するうちに理解できるようになることも多くありました。つまり、最初が一番大変だったわけです。最初の苦難を乗り越えると、徐々に問題が解けるようになったり、他の教科の知識と関連してさらに深い知識に繋がることもあり、それが勉強する楽しさになっていたと思います。

 今振り返って思うと、私が勉強をする上で一番意識していたことは、「効率」だと思います。どのような勉強をすれば、最小の努力で最大の効果を得られるか、ということを考えていました。例えば、捨てる科目を決める、応用問題は一切解かない、参考書を読み返すよりも過去問を解く、ということをしていました。最終的には、試験で問題を正解しなければいけないので、過去問を中心に勉強し、確実に解ける問題を増やすということを意識して、本番を見据えた勉強をしていました。私は勉強量と得点率が比例するとは思っていなくて、勉強の仕方を工夫することが重要だと思います。

 最後に、私はこの一年間で全く勉強しない日もたくさんありました。しかし、「絶対合格してやる」という気持ちは常に持っていたと思います。公務員試験の勉強は、長く厳しい道のりですが、目標を持ち続けて勉強することが何よりも大事なことだと思います。 

【講師よりコメント】

彼女に「現役で合格するのは厳しいんじゃない」と言った記憶が全くありません。逆に「塾に通う必要ある?」とはよく言いました。大学の公務員講座を受けてる人達みたいにたくさんは勉強できない、と言っていたことはよく覚えているので少しビビらせるために言ったのかもしれません。が、全く平然と、今まで見たことないスピードで各科目を攻略し、本当に少ない勉強時間で第一志望に最終合格してしまいました。

学習スピードが異常に速く、それでいて公務員試験を超えるかつ本質を深く突く質問が多かったのが印象的です。ある程度理解が進むと塾はほとんどペースメーカーとしての役割しか果たさなかった気がします。完全理解型で暗記が嫌いで、暗記作業に入ったのは試験1か月前からでしたが、これも予想を超える速さで予想を超える範囲を準備しました。特筆すべきは二次試験への対応力で、一番不利な日程で大して対策することができなかったにもかかわらず、これまた見たことない点数(一部は満点)を取りました。

Tさんへ 正直、学校の勉強、アルバイト、遊びも本気で並行して、現役でこれだけ上位で合格するとは思っていませんでした。現役で合格するのは厳しいんじゃないと言ったことを謝ります…笑  Tさんには沖縄の未来を切り拓く力があると思っています。なので沖縄県庁にこだわっていることを実は嬉しく思っていました。時が経って、今度は仕事の話を聞けるのを楽しみにしています。改めて合格おめでとうございます。(屋良)